☆湯梨浜町立泊小学校での『ウニを通して海について考える』授業☆

 湯梨浜町立泊小学校では、昨年度より泊小学校の5年生を対象に「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムを行っています。

 11月13日に、今年度のプログラムを開始し、ウニについての学習を行いました。

 ウニについての学習では、20年前の海藻の生い茂った海の状況と、今の岩肌が露出しウニだらけになっている海の状況を写真で紹介し、全く海の状況が今と昔とで変わってしまったことを切り口に、「ウニもたくさん増えてしまったことで、餌がなく、身はスカスカになっていて困っているんだよ。」、「だから、ウニの身入りをよくしようと、餌をあげて育てているんだ。」、「最初は鳥取特産の二十世紀梨や白ネギ、泊地区でたくさん生産されているほうれん草等でも試したけど、身が入らなかったり、ウニが食べなかったり、ウニが苦くなったりでなかなかうまくいかなかったんだけど、地元の農協の協力もあり、倉吉市でたくさん作っているキャベツや大山の裾野で育っている鳥取特産のブロッコリーを餌として供給できる体制が整い、順調に飼育できるようになったんだ。」等、①もばってなあに?、②ウニって困る、③ウニってかわいそう、④ウニってすごい、⑤ウニっておいしい、⑥ウニって楽しみの6つの観点からウニと海の状況について話をしました。

 話の途中、「実際にウニを見てもらいましょう」と、古田事務局長より、1人に一つずつ漁港で蓄養しているムラサキウニが配られると、子供たちは興味深々。「口はどこにあるかわかる?」「じゃあ、お尻はどこかな?」の問いかけに、初めてウニを目にし、とげとげが怖く、ウニが触れず、困っている子供もいましたが、「ウニから水が出てきましたがこれは何ですか?」「ウニの口の周りが段々凹んできましたが大丈夫ですか?」等、ウニをしっかりと観察した質問が次々に上がりました。

 「ウニの上に何か出てきましたがこれは何ですか?」の答えは、「うんち!」。よく見ると、どのウニも頭からうんちが出ており、ウニが蓄養される中でしっかりと餌を食べ、ウニが生きていることを皆で感じることができました。最後は、子供たちから事前に寄せられた「海はなぜ汚れているんですか?」「私たちに何かできることはありますか?」等のたくさんの質問に答え、ウニの学習を終えました☆

海と日本PROJECT【日本財団】